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カノウユミコ・プロフィール

photo by Masaharu SHIRANE
presented by Nikkei Business Publications, Inc.

鳥取県の専業農家に生まれる。生来の料理好き。高校生の頃から自然食に興味を持ち、ベジタリアン料理、精進料理を研究する。2012年8月まで営業していた「菜懐石 仙」(東京・世田谷)の元オーナーシェフ。現在は新たに主宰する「アトリエ・カノウ」にて、家庭で簡単に楽しめる野菜料理教室をする。野菜にトコトン向き合ってつくり出された料理とお菓子は、さまざまなカテゴリーを超え、独自の魅力にあふれる。シンプルでいてアイデアいっぱい。深く優しい味わいと満足感があり、野菜の個性をあらためて実感させられるものばかりです。

著書一覧

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『カンホアの塩』からの紹介

カノウユミコさんの本(すべて野菜料理です)

野菜料理と言えば、カノウユミコさん。そんな印象です。ご自身のお店(菜懐石 仙、2012年8月に閉店)では、精進料理の厳格さを守りつつ独創的に。また料理教室や本では、カジュアルで斬新なアイデアが次々と登場します。レシピを見て、ときどき「えっ、こんなのおいしいの?」と驚かされますが、作ってみるとその新しいおいしさが分かります。

ところで、彼女は料理するとき、最初に目の前の野菜に「どんな風に料理されたい?」と心でたずねると言います。そしてその答えによって、料理が始まる。野菜だって生き物です。そのときそのときのご機嫌やコンディションもあるでしょう。こうして生まれた野菜の料理たち。野菜ほど味・質感・色・形とバラエティーに富み、季節感のある食材はないかも知れません。

2つのカノウユミコ

私(カンホアの塩の代表)が、彼女と初めて会ったのは1994年。その頃、彼女は東京で、おやき(天然酵母の創作総菜パン)のお店を始めようと準備していました。エコロジー関係のイベントで一緒になり、その試作品も食べさせてもらいました。当時(主に海外で2年ほど)菜食をしていた私は、「日本にもこんなカジュアルにおいしいベジタリアンものがあるのか」と驚かされました。そのすぐ後、彼女は東京の荻窪に、小さなお店をオープンしました。いつも10種類ぐらいのおやきがあって、どれもおいしかったですが、中でもヒット商品は「貧乏人のすきやき」。精進ですから、ネーミングもイカしてました。そしてそのお店を始めてしばらくした後、たまの週末(お店の休業日)に場所を借りて精進の料理会を始めました。私は何度かその料理会の手伝いをさせてもらったことがあり、その頃から特に親しくなりました。今思えば、その頃の「お店」と「料理会」という2つのチャンネルが今の彼女に投影できます。

彼女は、菜懐石「仙」というお店(2012年8月に閉店)をやりながら、料理教室や料理本の執筆をしています。どちらも彼女らしさを携えていますが、「仙」の方は、いわばプレタポルテ。そして料理教室や料理本の方は、オートクチュール。そんな私のイメージです。そしてこれは十数年前とも通ずるところがあります。当時は料理会がプレタポルテで、おやきのお店がオートクチュールだったと。当時も今もこの二極性が、彼女の中で独特のバランスを保っているように感じます。それは織物の縦糸と横糸のようなものかも知れません。この両方を並行してやることで、きっと彼女の中の何かが進んでいき、新しいものが生まれていくのだと思います。

カノウユミコさんと「カンホアの塩」

1998年2月、塩田の脇に野積みされた塩
友人たちに実際に見てもらった写真

変な話ですが、カノウユミコさんには、「カンホアの塩」ができ上がる前に味見をしてもらったことがあります。

私が初めてカンホアを訪れたのは、1998年の2月。その滞在中、毎日の散歩コースの途中に天日塩田があり、その脇に野積みされた塩がありました。私は何日かそれをなめるうち、病みつきになっていました。(このへんの下りは、このサイトのこのページで触れています) そしてそれを一握り、おみやげに日本に持って帰りました。帰国後、何人かの友人に集まってもらい、カンホアの写真を見ながらその塩をなめてもらいました。その「何人かの友人」のひとりがカノウユミコさんでした。彼女をはじめその場の友人たちが、その「塩」に興味を持ってくれたところから「カンホアの塩」の商品開発が始まったのです。

それからお互い紆余曲折。
今はありがたくも、こうして、「カンホアの塩」のレシピを作ってもらっていることに、しみじみとした喜びを感じています。

有限会社 カンホアの塩
代表 下条剛史

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